猫のしつけスプレーって効果あるの?!手作りできる?!

飼い猫との暮らしは楽しいですよね。しかし、トイレ以外の場所でのおしっこや、飼い主の手やコンセントなどへの噛み癖には、多くの飼い主さんが悩んでいますよね。そんな悩みを解決してくれるのが、しつけスプレーです。ここでは、しつけスプレーの効果や成分、作り方や使い方を紹介しています。

猫のしつけスプレーって、しつけに効果はあるの?

「あっ、またカーペットにおしっこ!」こんなセリフ、猫の飼い主さんなら、一度は口にした事があるのではないでしょうか。

飼い猫のしつけと言えば、トイレの場所をちゃんと覚えさせることと噛み癖をつけないようにすることの二つが、特に大切です。

猫は水とある種の匂いが苦手で、この特性をうまく利用したのが「しつけスプレー」です。
しつけスプレーは猫の苦手な匂いのする液体をスプレーボトルに入れただけという、いたってシンプルなアイテムですが、使い方次第ではしつけに大きな効果が期待できます。

しつけスプレーが猫のしつけに効果的な理由

そもそも単独行動が基本である猫は、犬と違って「仲間に褒められてうれしい」という感覚があまりありません。
また叱られてもその意味を理解できないため、猫はしつけに向かない動物だと言われています。

ではそんな猫をどうやってしつけるかと言うと、彼らの持つ記憶力を利用するのです。

猫の記憶力に関してはまだ十分に解明が進んでいませんが、少なくとも“興味のある事柄に関する短期記憶が優秀”であることと“嫌な思いをした経験が長期記憶となる”ことがわかっています。

短期記憶とは一時的な記憶のこと、長期記憶は年単位で長期的に保持される記憶のことです。

猫がいたずらや粗相をした際にしつけスプレーを噴射することで、「この行為をしたら嫌な思いをした」という記憶が猫の中に長期的に残り、問題行為の頻度減少が期待できるというわけです。

猫はどんなにおいを嫌うの?

猫が苦手とする匂いには、具体的にどんなものがあるのでしょう。

例えば猫は、柑橘系の匂いが大の苦手です。ミカンやグレープフルーツ、レモンといった果物の匂いですね。
また個体差はありますが、カフェインやハッカの匂いが苦手な猫も多いようです。

嗅覚が良い動物と聞かれると犬を思い浮かべますが、猫も非常に嗅覚が優れている動物です。人間の何万倍もの嗅覚を持っています。そのため、猫は嫌いな匂いに対する反応も大きいです。

しつけスプレーって、手作りでできる?

しつけスプレーは、市販で販売されていますが、ご自宅で簡単に作ることもできます。
材料の入手も比較的容易ですが、ただひとつ注意すべき点があります。
それは材料に含まれる成分です。

柑橘類の皮には要注意!

柑橘類の皮に含まれる「リモネン」という成分は、猫にとって有害です。

生物が毒素を体外に排出する方法のひとつに「グルクロン酸抱合」というものがありますが、ネコはこれを行うことができません。

もしグルクロン酸抱合でしか排出できない毒素を体内に取り込んでしまうと、重篤な中毒症状を起こす危険性があります。
よく「猫にミカンの皮を与えてはいけない」とか「猫のいる場所でアロマを焚いてはいけない」と言われるのはこのためで、先述したリモネンも取り込んではいけない成分のひとつです。

ただし果肉部分はリモネンを含んでいないため、しつけスプレー作成に利用することは不可能ではありません。

お酢を使ってしつけスプレーを作ることがおすすめ!

とはいえリモネンを全く含まず、柑橘系の果物から果汁を搾取するのは至難の業です。

そこでおすすめなのが、柑橘系果物の代わりにお酢を使用する作成法です。

猫は酸っぱい匂いを本能的に腐敗臭だと思うようで、お酢の匂いも柑橘系の香りと同様に忌避する傾向があります。
また酢はアルカリ性の匂いを中和するので、部屋の消臭にも一役買ってくれるでしょう。

猫のしつけスプレーの作り方をご紹介

【材料】
お酢 小さじ1~1.5杯
水 500ml
スプレーボトル(500ml入るもの)

【作り方】
水500mlを注いだスプレーボトルにお酢小さじ1~1.5杯分を入れ、蓋をしてよく振って混ぜるだけです。
さらに入手可能であれば、ミントの葉を2枚ほど入れるとより効果的です。

猫のしつけスプレーの効果的な使い方は?

せっかくしつけスプレーを作っても、用法を誤ればしつけ効果が激減するどころか、猫との信頼関係にヒビが入りかねません。

効果的にしつけスプレーを使用するためのタイミングや使用方法、注意点などをご説明します。

しつけスプレーを使用するタイミング

しつけスプレーを使用するのは猫を叱るためではなく、猫に「これをやったら嫌な思いをする」と記憶させることが目的です。

従って粗相やいたずらの痕跡を発見してから使用しても、猫は飼い主が何に怒っているのかわからず、“嫌な思い”と“粗相・いたずら”が紐づかないためしつけになりません。

しつけスプレーは必ず“粗相・いたずらをするタイミング”で使用してください。

しつけスプレーの使用方法

しつけスプレーは当然ながら、目や耳などに入らないよう配慮しながら使用しなければなりません。
また“嫌な記憶を植え付ける”とは言っても、嫌がらせではなくすこし驚かせるという程度の感覚が適当です。

しつけスプレーを猫に対して使用する際は、尻尾の先にシュッとひと噴きするようにしましょう。

しつけスプレーを使用する際の注意点①

しつけスプレーを使用する際は、猫に「飼い主のしわざだ」と気づかれないよう注意が必要です。

猫は基本的に「罰を与えられる」という概念がないので、目の前でしつけスプレーを使用されても単純に「嫌なことをされた」としか思いません。
“嫌な思い”が“粗相・いたずら”ではなく、“飼い主”と紐づいてしまう可能性があるのです。

「飼い主はときどき嫌なことをしてくる」と記憶されては、しつけどころかせっかく築いた信頼関係が台無しです。

しつけスプレーは、猫が後ろを向いているときに素早く噴射したり、よそ事をしている振りをしながら噴射するなど、工夫して使用しましょう。

しつけスプレーを使用する際の注意点②

いたずらや粗相をしたときの対応を家族で一貫することも、猫のしつけにおいて非常に重要です。

例えば「おやつをねだったら昨日は嫌な思いをしたけれど、今日はおやつをもらえて頭まで撫でてもらえた」となったら、その後猫はどうするでしょうか。

答えは“より一層おやつをねだる頻度が増す可能性がある”です。

これを心理学用語で「部分強化」と言い、その顕著な例が「ギャンブル依存症」です。
ギャンブルだって必ず負けるとわかっていたらしませんよね。
でも必ず勝てるわけでもないのに、ギャンブルを繰り返してしまう。

それは“たまにご褒美がもらえるという期待感”が、該当行動をとることへの強い動機付けになっているからです。

だから猫をしつける際には家族全員が協力して、該当行為をしたときは例外なく同じ対応をとるよう徹底することが重要なのです。

しつけスプレーを使って、猫を正しくしつけよう!

もし猫に対して嫌な思いをさせるだけでは抵抗があるなら、粗相せずトイレで用を足せたらおやつをやるといった方法で、“興味がある事柄に対する短期記憶”を活用することも可能です。

猫の短期記憶の持続時間はまだはっきりとわかっていませんが、しつけスプレーと併用すれば効果がアップする可能性は十分あります。

正しいしつけが成功して、愛猫との生活が、今以上にハッピーになることを願ってやみません。