チンチラ(ペルシャ猫)の抜け毛の時期、手入れ方法とは?

長毛種の代表格の猫種のチンチラは、美しい被毛が特徴です。しかし毛の量が多く、日々のお手入れに困っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。今回はそんなチンチラの抜け毛の時期や効果的なお手入れの方法などをご紹介していきます。

そもそもチンチラ(ペルシャ猫)は抜け毛が多い?

チンチラはペルシャ猫の毛色の一種で、主にシルバーの毛色のチンチラシルバーとゴールドの毛色のチンチラゴールデンに分けられます。

どちらのチンチラも抜け毛の量に変わりはありませんが、どちらもペルシャ猫と同様にダブルコートと呼ばれる被毛を持っており、抜け毛の量は多い猫種です。

ダブルコートはアンダーコートとオーバーコートと呼ばれる二層の被毛を持つ猫種で、短毛種ではロシアンブルーやアメリカンショートヘア、長毛種ではラグドールやノルウェージャンフォレストキャットなどの猫種が当てはまります。

一方シングルコートと呼ばれる単層の被毛を持つ猫種にはシンガプーラやシャムなどがいます。

シングルコートを持つ猫はダブルコートの被毛を持つ猫種に比べて抜け毛は少ない猫種になり、日々のケアもダブルコートの猫より簡単になるでしょう。

チンチラの抜け毛の原因を知りましょう!

チンチラは前述のとおり美しいダブルコートの被毛を持つ猫種です。

チンチラに限らずダブルコートの猫種すべてに言えることなのですが、ダブルコートの被毛を持つ猫種は抜け毛が多くなります。

ダブルコートの猫のオーバーコートは直射日光などから皮膚を守る役割を持ち、アンダーコートは皮膚自体の保湿機能や雑菌から守る役割を持ちます。

ダブルコートの猫は春の換毛期が来ると厚みのあるアンダーコートが抜けて、夏場の暑い時期を過ごしやすい被毛の構成に変わります。

そのため換毛期にはしっかりとケアをしないと、グルーミングで抜け毛を飲み込むことで毛球症になってしまったり、抜け毛が絡まり合ってしまい大きな毛玉になりやすくなってしまいます。

ダブルコートの被毛を持つチンチラは例外なく抜け毛が多いということをしっかりと理解をし、効果的な抜け毛の対策やケアをしてあげましょう。

チンチラの抜け毛が多い時期、換毛期はいつ?

チンチラは基本的に常日頃から毛は抜けるので、抜け毛は年中を通して多くなりますが、その中でも格段に抜け毛の量が多くなるのが換毛期です。

換毛期は抜け毛がごっそりと床に塊のまま落ちていたり、洋服に付着する量が増えたりと目に見えて抜け毛の量が増え、掃除やケアに困る飼い主さんも多い時期になります。

春はこれから来る夏の暑さ対策のため冬の間蓄えておいた保湿性の高いアンダーコートが大量に抜け、秋は冬の寒さに向けて夏のアンダーコートが抜け厚みのある冬用の毛に生え変わります。

秋の換毛気を迎え毛が生えそろったチンチラはより一層フワフワでモコモコの被毛になるので、一回りも二回りも大きく見えるでしょう。

どちらの換毛期も毛は大量に抜けるのですが、一般的には冬の間のアンダーコートが抜け落ちる春の換毛期の方が抜け毛の量は多くなり、まとまった抜け毛が多くなります。

チンチラの抜け毛対策、ケア方法を解説!

チンチラの抜け毛はフワフワとしていて軽くどこにでも飛んで行ってしまうので、効果的なケアをしないと家中が毛だらけになってしまいます。

そんな時に効果的な抜け毛対策、ケアの方法を一つずつ解説していきます。

ブラッシング

まずは何より一番大切な抜け毛対策はブラッシングを定期的に行うことです。

短毛種は1日1回のブラッシングで十分ですが、長毛種であるチンチラは1日に数回ブラッシングを行ってあげましょう。特に換毛期は朝昼晩で1日3回行うのが理想的です。

長毛種の猫が毛玉になりやすい部分は耳の後ろや脇、お腹周りやおしり周辺など、毛が密集している部分になりますので、その部分を中心に全身ブラッシングを行ってあげると良いでしょう。

しかし成猫になって毛が生え揃ってからブラッシングを始めると、毛を引っ張られる痛みから嫌がる猫もいますので、必ずブラッシングは子猫のころから慣れさせましょう。

またブラッシングの際はいくつか道具が必要ですが、ペットショップに行くと数種類のブラシがありどれを使用したらよいのか悩む方も少なくありません。

そこで何をどのような時に使用するかをご紹介します。

スリッカー

スリッカーは毛先が柔らかい金属で出来ており、剣山のように多数付いているものを指します。

毛先の金属が固めのハードタイプと柔らかめのソフトタイプのスリッカーがありますが、チンチラの皮膚は薄くて柔らかいため使用する際は必ずソフトタイプを使用しましょう。

スリッカーは日々のお手入れで抜け毛を取るだけでなく、毛のもつれを取ることが出来ます。

しかしその際に力に任せて引っ張ってしまうと猫が痛みを感じるだけでなく、皮膚の薄い部分や老猫になると皮膚が裂けてしまう可能性もあります。

毛のもつれをスリッカーで取る際には必ず毛の根元を持ち、皮膚に近い部分の毛を抑えながらスリッカーを当ててあげましょう。

コーム

コームは人間でいうクシのことです。ヘアブラシとは違い、薄く平べったく出来ているもので、主に毛並みを整えるために使用します。

コームは毛のもつれや毛玉に直接使用することは皮膚を引っ張り痛みを伴うためおすすめできません。

しっかりとお手入れがされている被毛や、スリッカーでといた後のもつれが無い状態の被毛の抜け毛を取る際に使用するのが効果的です。

スリッカーよりも皮膚に当たる部分が少なく痛みもないので、コームの方が嫌がる猫は少なく日々のお手入れには最適の道具になります。

ファーミネーター

ファーミネーターは猫の抜け毛がごっそり取れるという大人気のブラシです。

猫の毛や皮膚を傷付けることなく、換毛期に抜けたアンダーコートなど不要な毛だけを取り除くことが出来ます。

またファーミネーターの種類によっては取れた毛をボタン一つで取り除くことが出来るので、とても簡単で効率的にブラッシングを行えます。

スリッカーだとなかなか届きにくかった被毛の内側のアンダーコートも、ファーミネーターを使用することでしっかりと取り除くことが出来ますので、もつれにくくなったり毛玉になりにくくなります。

ただたくさん抜けるからといってやり過ぎてしまうと皮膚病や脱毛の原因となってしまいますので、やり過ぎには注意してあげましょう。 

ハサミ

いずれの方法でも毛玉が取れなかった場合はハサミで毛玉を取る方も多いのですが、その際は必ず皮膚の根元を確認してからハサミを入れましょう。

自宅でハサミで毛玉を取っていて、皮膚も一緒に切ってしまう飼い主さんが少なくありません。

また猫が嫌がる場合は無理はせず、美容院か動物病院のプロの方に頼み、自宅ではコミュニケーションの一環としてブラッシングを行ってあげると良いでしょう。

シャンプー

チンチラの抜け毛対策にはシャンプーを行うことも有効です。

猫は基本的には自分でグルーミングを行い体臭などは気にならないのであまりシャンプーのイメージはありませんが、抜け毛が多い時期になるとシャンプーで毛を取り除いてあげることが効果的になります。

シャンプーは苦手な猫が多いため大変にはなりますが、一度行うだけでごっそりと抜け毛が取れ、更に乾かす時にも取れるので、その後の抜け毛の量が減りケアが楽になります。

またその際は人間用のシャンプーを使用すると猫の皮膚には刺激が強くなってしまいますので、必ずホームセンターや動物病院で販売している猫用のシャンプーを使用しましょう。

ドライヤーで乾かす際にはドライヤーの音を嫌がる猫も多いので、最初は弱い出力から使用してください。ドライヤーを使用しながらブラッシングを行うと、毛の絡まりが少なくなり、もつれを取ることが出来ます。

最後に保湿剤をスプレーでかけることによって静電気などの発生が抑えられ、抜け毛が部屋に舞い散ることを予防することも出来ます。

そしてシャンプーも定期的に行うことで嫌がることが少なくなります。水を怖がる事のないように声をかけながら優しく行ったり、子猫の頃から慣れさせてあげましょう。

定期的な掃除

やはり定期的な掃除に勝る抜け毛対策はありません。

チンチラをはじめ長毛種の猫を飼育する家は1日1回の掃除機だと抜け毛の量が多く追い付かないこともあり、1日に数回掃除機をかけることが理想的です。

またその際には外出中でも掃除機をかけることが出来るお掃除ロボットを使用したり、カーペットや洋服に付いてしまった抜け毛は粘着テープで取る事が良いでしょう。

最近では粘着テープのほかに、人間のエチケットブラシの性質を利用した抜け毛を取る道具も販売されており、粘着テープと違い半永久的に使用できるのでおすすめです。

集めた抜け毛もワンタッチで捨てることが出来ますので、ストレスなく掃除をすることが出来ます。

カーペットや布団に入り込んでしまった抜け毛はなかなか掃除機では取りきれないことが多いので、いろいろな道具を使用し清潔に保てるようにしましょう。

全身毛刈り

猫の抜け毛にどうしても悩まされる場合や、猫の毛にアレルギーがある際などは全身毛刈りを行うこともおすすめです。

特に夏場になる前に抜け毛対策とともに暑さ対策としてサマーカットにする方も多くなっています。

全身毛刈りを行うとそもそも抜ける毛が無くなりますので、抜け毛に悩まされることやカーペットや洋服などに毛が入り込むことが無くなります。

そして皮膚が露出することによって皮膚の状態を確認できたり、毛量が多いことで気が付くことが出来なかった腫瘍などの病気を早期発見にも役立ちます。

そして毛を短く保つことで毛玉も出来ず、毛ももつれにくくなるのでブラッシングもしやすくなり、日々のお手入れがグッと楽になるでしょう。

ただ冬場に行ってしまうとやはり寒がる猫が多いので、その際は洋服を着せてあげたり猫用炬燵を用意してあげたりと、防寒対策をしっかりと取ってあげましょう。

一度全身毛刈りを行ったからと言ってももちろん毛はまた生えてきます。

おおよそ半年程度で毛は元のように生え揃いますので、抜け毛が気になる場合は定期的に全身毛刈りを行うことがおすすめです。