チンチラ(ペルシャ猫)を一人暮らしで飼える?注意点は?

猫を飼いたい人が急増していますが、一人暮らし向きの猫ってどんな種類の猫でしょうか。猫の中でもチンチラペルシャは気品があり美しい顔立ちですが、一人暮らしでも飼える猫なのでしょうか。また、チンチラを飼うための注意点や飼う上で必要な物や環境など詳しく紹介します。

一人暮らしに向いている猫の種類とは?

空前のペットブームの到来で、一人暮らしでも猫を飼う人が増えています。飼い主さんが疲れて帰宅すると「おかえり!」と甘えて寄ってくる愛猫に癒されて、疲れもどこかに消えてしまいます。

ペットの威力は、医学的にも幸せホルモンが出て幸せな気持ちになるそうです。

一人暮らしに向いている猫ってどんな猫なのでしょうか。マンション住まいだと鳴き声が心配になります。マンションは共同生活でもありますから、近隣住民の迷惑にならないようにしなければなりません。

また、おとなしく留守番できる猫でないと、帰宅したら部屋が散らかっていて無茶苦茶になっていたというのは困ります。

つまり、性格は穏やかで、学習能力が高くあまり鳴かない猫が一人暮らしの方に向いている理想的な猫ですが、猫にも性格があり実際飼ってみないとわからないのが本当のところです。

運動量の多いアビシニアン、ソマリ、ベンガルなどは、活発で遊ばせないとストレスなってしまうので家に居る時間が短い方や一人暮らしには向きません。

また、人間に依存する猫や「かまってちゃん」のスコティッシュフォールドの雄などは、一人暮らしには向いていません。雄は一人でいる時間が長いとストレスでおしっこスプレーやマーキングをする猫もいます。

統計的に猫種の傾向や性格は長年の研究から分析されています。一人暮らしでも比較的飼いやすい猫種は、ペルシャ、ブリティッシュショートヘア、ロシアンブルー、ラグドール、シャルトリューなどです。

飼いやすい猫種の特徴をまとめましたので参考にして下さい。

ペルシャ

ペルシャは穏やかで落ち着いていて、上品、高貴と形容される事が多い猫です。その優雅な様子から、わがままな猫と思われがちですが、人間と適度な距離をとり甘えすぎず、神経質でもありません。

ペルシャは、マイペースでゆったりとくつろぎたいので、構われ過ぎるのは嫌がります。大きな声で鳴くこともなく静かでおとなしい猫です。

今は、愛犬家の岸本加世子さんですが、以前はペルシャを数匹飼っていました。自身の小説にチンチラペルシャを語り手にしたぐらいの愛猫家でした。

ブリティッシュショートヘア

ブリティッシュショートヘアは静かな環境を好み、騒がしい所が嫌いです。のんびりとマイペースで過ごしたい猫種です。賢く、トイレの躾もすぐ覚えて留守番中もいたずらはしません。

その昔、ネズミ捕りのハンターとして活躍していたので、ハンターの習性が残っているのか、小さいおもちゃなどを与えれば機嫌よくひとりで遊び、手先が器用なので、隙間におもちゃが入る寸前で止める様子などはサッカーのゴールキーパーのようです。

あまり鳴かないですし、鳴いても小さい声です。成猫になると自立心が出てきて、しつこくすると嫌がります。FUJIWARAの原西さんはブリティッシュショートヘアを飼っています。

ロシアンブルー

小泉今日子さんのエッセイでもおなじみの愛猫の小雨ちゃんは亡くなりましたが、ロシアンブルーでした。ロシアンブルーは温和でおとなしく、静かな環境を好み騒がしいのが嫌いです。警戒心が強くて神経質ですが、飼い主さんに従順です。

初めての人は苦手なので、来客などは逃げる場所を作ってあげましょう。時間をかけて飼い主さんと仲良くなる猫なので「ツンデレ」と思われがちですが、信頼関係を築けば犬のように従順な猫です。

ラグドール

北川景子さんの愛猫ジルちゃんはラグドールです。夫のDAIGOさんは猫アレルギーですが、ジルちゃんが可愛いので辛くないとTVで仰っていました。ローラさんや上野樹里さんもラグドールを飼っています。

ぬいぐるみのようなラグドールは、人懐こく穏やかな性格で、抱っこされるのが好きな珍しい猫です。運動への興味はあまりないので、壁や家具を爪でかいたりすることはありません。

おとなしすぎて、どこにいってしまったかわからない事もあるようで、クローゼットやお風呂場に入ってしまったのを気づかず閉め出してしまったという話もよく聞きます。

ほとんど鳴かないですし、鳴いても声も小さいので、近所迷惑になりません。狩猟本能も薄く、のんびりしていることが多いですが、取り巻く環境が変わるのを嫌がります。

ラグドールは英語で「ぬいぐるみ」という意味なので、その名の通りお人形さんのようにおとなしい猫です。

シャルトリュー

岩崎良美さんの愛猫はシャルトル―です。ナレーターをされている番組にも登場しました。シャルトリューは、毛の色が三大ブルーのロシアンブルーによく間違えられます。

シャルトリューは頭が良く、従順で温和な性格です。体はがっしりしていますが、身体能力が高く遊ぶのが大好きなのでよく遊んであげましょう。鳴き声は小鳥のように小さいのでマンションで飼えます。

留守番の時は、運動できるようにキャットタワーやキャットステップなどを置いて、遊べるようにしてあげましょう。フランスの大自然でハンターとして生きていた頃の名残なのか高い所に登って周りを見渡すことを好みます。

これらの猫種の共通点は、性格穏やかで、賢く、あまり鳴かない、鳴いても小さい声で成猫になると独立心、自立心が芽生えることです。

チンチラ(ペルシャ猫)は一人暮らしでも飼える?

チンチラは、ペルシャ猫の毛色のひとつとされています。チンチラはドールフェイスと呼ばれて、大きな目はアイラインがくっきり入ってとても美しい顔立ちの猫です。

チンチラは、ペルシャと同じ種類なので、前述のペルシャ同様、性格は穏やかでおとなしく、優雅で気品があり、セレブ猫を漂わせる姿はキャットフードのCMでも王様、女王様扱いなのもうなずけます。

成猫になると、あまり遊ぼうとはしなくなり、のんびりとリラックスして過ごすことを好みます。留守番もおとなしくできます。また、あまり鳴かないので、マンションでも飼うのは問題はありません。一人暮らしでチンチラを飼うのは、飼育の注意点を守れば可能です。

チンチラを一人暮らしで飼うときに必要なもの、環境とは?

チンチラに限らず、猫を飼う時に必要なものは、トイレ、フードトレイ、水の容器、爪とぎ、、猫用つめ切りなどです。チンチラは長毛なのでコームやブラシ、スリッカーなど揃えて毎日のお手入れが必要です。

デンタルケア用品も揃えておきたいもののひとつです。人間と同じで歯石がたまると虫歯の原因になります。歯周病で寿命が縮まるのは猫も一緒です。

トイレ

チンチラは長毛種で足が短いので、広めで、高さがあまり高くないオープントイレを用意してあげて下さい。カバー付のトイレは臭いがこもりやすいので、避けた方がいいでしょう。

また、一人暮らしだと外出している間に、愛猫が尿トラブルの病気になっていた場合、オープントイレの方が異常に気づきやすいです。

システムトイレは上段に砂、下段にシーツを引くので、尿が下段のシーツの上に落ちます。掃除はとても楽ですが、尿トラブルになっていた場合の発見が遅いので、愛猫家の中では賛否両論のようです。

システムトイレを使って、尿採取をする場合はシーツのトレイに尿を吸収しない裏面をセットして、その尿を容器に移し、シリンジで尿を採取して病院に持って行きます。また、シーツを敷かなくても下段に尿が落ちるので、容器などに移せば、自宅でも簡単に尿採取できます。

トイレ砂も環境に優しいおからでできたものや紙砂のものがありトイレに流すことができるものもあります。

フードトレイ

フードトレイは、いろいろな種類が販売されています。ひげが邪魔にならない仕様のトレイもあります。高さのある猫用フードトレイや、もしくはフードトレイを約10~13cmの高さの台の上に置いてあげる事で、首の負担の軽減、吐き戻しの予防になります。

床は猫の鼻、口の距離が近いためハウスダストアレルギーになってしまう猫もいますので、ちょっとした配慮から愛猫を守れます。

また陶器製のトレイは、猫の黒ニキビを防ぎます。プラスティック製は、猫がフードを食べた後、バクテリアが発生しやすいと言われていますので、予防のためにも陶器製を選んでください。

水の容器

水を飲む容器も、フードトレイ同様に高さのあるものが販売されています。水の容器も高さのある台に置いてあげてください。猫の中には、飼い主さんが飲んでいるマグカップで水を飲みたがる子もいます。

爪とぎ

ダンボール製の爪とぎでは、爪をとがない猫もいます。爪とぎ用のポールやキャットタワーのポールなら爪をとぐというこだわりがある猫もいるようです。

最初から、ダンボール製の高価な物は選ばず、100円ショップでダンボールの爪とぎは販売されているので試しに使ってみましょう。とぐようであれば、猫型の爪とぎやインテリアの邪魔をしないスタイリッシュな爪とぎを置くのも楽しいです。

猫は犬と違って猫小屋は必要ありませんが、柔らかい布団やベッド、座布団で寝るのが好きなので、眠れる場所を確保してあげましょう。

猫はきれい好きですのでトイレ掃除はまめにしましょう。1か月に1回はトイレ砂を変えて、トイレ本体は2週間に1回は洗ってください。トイレ環境が悪いと、トイレを我慢して膀胱炎の要因になることがあります。

トイレとフードトレイを同じ場所に置かないで下さい。「猫がごはんを食べません」という悩みは、トイレとフードトレイが近いことが原因だったという事があります。水は2か所ぐらい飲める場所を作ってあげて下さい。新鮮なお水を飲めるように1日2回は取り替えてあげましょう。

猫を取り巻く環境

猫が過ごしやすい室内温度は、約20~28度が適温で、湿度は約50~60%が適しています。高温多湿の日本は暑い日が続くと、人間も猫も体力を奪われてしまいます。

猫の暑さ対策は、エアコン約28度かドライの設定で、猫が体温調節できるようにドアは締め切らないで出入りできるようにしてあげましょう。

猫は涼しい所を知っているといわれるように、日光の当たらない場所へ移動しますので、ベッドの下などで眠っている事が多いです。夏は日の当たらない場所を作ってあげてください。ペット用のクールマットを利用してもいいでしょう。

場所が確保できない場合は、「猫ちぐら」を置いてもいいでしょう。猫ちぐらは、長野県や新潟県の稲わらを原産として、赤ちゃん用のゆりかごを猫用に改良し手作りで作られたもので、夏は涼しく冬は暖かいので、猫に人気のようです。

日中は外出して猫だけになる場合は、夕方にタイマーでエアコンが切れるようにして、窓を2か所、少し開けておき空気が通るようにしましょう。その場合は必ず、脱走しないように網戸にロックをかけたりストッパーを使うなど、脱走防止柵を取り付けるなどで対策を取って下さい。

この場合も、猫が体温調整できるようにドアは開けて出入りできるようにしましょう。

冬は、加湿器を使用したり洗濯物を室内で干すなど乾燥に注意しましょう。猫も人間と同じで空気が乾燥すると呼吸器のダメージで、ウィルスに感染しやすくなります。人間は、湿度約50%以上を保てばインフルエンザの感染をかなり防止できると言われています。

ホットカーペットは高温にすると、耳などが低温火傷する場合がありますので気をつけましょう。人間と猫のお互いが快適な住居環境で過ごせるように工夫しましよう。

一人暮らしでチンチラを飼う際に注意すべきこと

チンチラはいくらおとなしいと言っても、ほったらかしにしていると猫はストレスがたまります。ストレスはいろいろな病気の要因になります。適度に遊んであげてコミュニケーションをとりましょう。

猫を増やす予定がないのであれば、去勢・避妊手術をすることで、将来、病気になるリスクを減らす事ができます。また、ワクチン接種は室内飼いであってもした方がよいです。免疫低下などでウィルス感染しやすくなることもあるので、年1回は、健康診断もかねて受ける事をお勧めします。

チンチラは長毛ですので、毎日の毛のお手入れをしてあげないと毛が絡まってしまいコームやブラシが入らなくなることもあります。皮膚呼吸ができなくなったり皮膚のトラブルにつながりますので注意しましょう。

また、毛づくろいで毛を飲み込んでしまうのでヘアボールを吐き出す回数が多くなったり、嘔吐したりして猫の負担になります。

チンチラは運動量が少ないので、肥満になりがちですので食事管理もしっかりしないといけません。

転落や脱走の安全対策

猫がベランダなどから転落しないように、防止する柵を設置しましょう。玄関から脱走する可能性もあるので、脱走防止の柵を設置するなど、安全対策を考えましょう。

脱走した場合の危険は、事故の遭遇、外猫との接触でウィルス感染、雌の場合、避妊手術をしていなければ、妊娠の可能性もあります。

マイクロチップ装着の勧め

万が一、猫が脱走して迷子になった場合や予期せぬ災害や地震の事も考えて、マイクロチップの装着をお勧めします。迷子になって動物病院や保健所で保護された場合は、マイクロチップ登録した飼い主さんに連絡が来るしくみになっています。

マイクロチップ装着、登録は、動物病院で行っています。

チンチラがかかりやすい病気

純血種は遺伝性の病気にかかりやすいです。かかりやすい病気をまとめました。

多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうしょう)

この病気は、腎臓に水が溜まった袋ができてしまい、一度発症すると治らない先天性の腎臓病です。現在では完治させるための治療方法はありません。

多尿多飲と感じたらそれは病気のサインです。異常を感じたらすぐに動物病院に行きましょう。

肥大型心筋症

心臓の筋肉が中心に向かって、厚く肥大して心臓の機能が損なわれてしまう病気です。初期の症状はわかりにくいので、小さい頃から、定期的に健康診断に連れて行き、心臓に異常がないか調べてもらいましょう。

結膜炎

目やにや涙などはこまめに拭いてあげてください。症状がひどいようであれば、動物病院へ連れて行って下さい。目薬で緩和されます。

尿路結石

チンチラに限らず、若い猫、老猫にもかかりやすい尿路結石は、初期ではわかりにくい病気なので、年に一回は血液検査、尿検査で調べてもらいましょう。療養食で石が溶ける場合もあります。

どんな病気も早期発見・早期治療で、病気の進行を遅らせたり症状を和らげる事ができます。

チンチラを飼う覚悟ができたら考えてほしい事

チンチラは猫種の中でも寿命が長く、約15~20年です。猫の健康寿命は、医学の進歩やキャットフードの改良などで伸びています。キャットフードも近年、グレインフリーやプレミアムフードと呼ばれる高品質のものが販売されています。

キャットフードは、まず、獣医師に相談してその子にあった食事を与えてあげましょう。

猫を飼うと自分中心の生活ではなくなります。一人暮らしで時間が不規則、長期出張がある、長期で旅行に行くのが好き、仕事の帰りが遅い、休日はよく出かけるなど、猫を一人ぼっちにさせてしまう事が多いなら猫を飼うのはお勧めできません。

また猫を飼うのは、経済的に余裕がないと飼育できません。病気になった場合の医療費、毎月のキャットフード代やトイレ用品など経費が発生します。覚悟を持って命を預かるのですから、かわいいから飼いたいという安易な気持ちだけでは飼わないで下さい。

猫を迎える覚悟ができたなら、何より大切なのは愛情を持って接する事です。猫は犬と違って痛みを隠す動物で我慢をしますので、日頃から、猫に気を配ってあげてください。そうすることで、猫はあなたに無償の愛をくれます。