猫を飼うのに必要な飼育環境はどうすればいいの?

猫を飼うのに必要な飼育環境はどうすればいいの?

念願の猫と暮らす生活、道端でひろって猫を飼うことになった、などなど猫を飼うきっかけは様々ですが、猫と暮らすにあたって準備が必要ですよね。猫と暮らしていくにあたって、どんな飼育環境が猫にとって快適かをご説明します

猫の飼育環境

一般財団法人日本ペットフード協会の調査報告によりますと、猫を飼い始めた理由に「野良猫を拾った」というのが一番多くの割合を占めます。次に続く理由の「友人/知人からもらった」という理由と合わせると6割にもなります。
猫を飼うつもりがなかった人が突然猫を飼うことになったりすることもあるでしょう。とりあえず猫との暮らしを始めてみたはいいものの、どうすればいいの?と猫との暮らしに戸惑うこともあるのではないでしょうか。
仮に、車がほとんど通ることはない自然豊かなところで、近所と呼べるお隣さんも離れていて、誰にも迷惑をかけることもない山の中の一軒家のようなところに住んでいます・・・・だとしても、いろいろと気をつけなければならないことは沢山あります。
もちろん車の通りが気になるようなところでは、脱走防止などさらに気をつけなければならないこともあります。
人間目線の社会は家の中だけでも危険がいっぱい!
猫を飼うための飼育環境をどのようにしたら良いのか、一緒に考えてみましょう。

最適な飼育環境のポイント

危険の排除

家に自由に移動できる人間の赤ちゃんがいる感覚で、家の中に危険がないか確認しましょう。できるだけ猫目線になってみてください。
好奇心が旺盛な猫は、食べるつもりはなくても物を噛むことがあります。電気のコードなど噛むと危険なものは排除するか、コンセントを抜いておきましょう。
触るとやけどをするようなものは、できるだけ置かないようにします。寒がりな猫がストーブで暖を取るのはよくある光景ですが、それで毛が焦げてしまうことは珍しいことではありません。また、ストーブの上にも乗れないように、全体を覆うガードをつけるようにしましょう。
狭いところが好きな猫は、電子レンジやオーブンなどが開いていれば、その中に入ってしまうことがあります。ドラム式の洗濯機だと篭る可能性が、またそれ以外の洗濯機でも蓋が開いていれば、中に落ちてしまうことがあります。子猫だとさらに危険です。中に入られたくない場所は必ず扉や蓋を閉めておきます。水を張った風呂やトイレも同様です。
ゴミ箱は蓋つきのものにして、キッチンは生ごみなど置きっぱなしにしないようにいつも綺麗に片づけておきます。買い物した後のレジ袋も同様。取っ手に首を突っ込んで、取れなくてパニックになって家じゅうを走り回るなんてこともあります。
喫煙習慣のある方は、できるだけ猫の前では吸わないように心がけてください。副流煙で癌になりやすいのは、猫だって同じです。また、吸い殻は触れないように蓋つきのゴミ箱に入れるようにします。猫は噛んだりするだけでなく、くわえて飲み水の中に落としたり、想像もつかないようなことをしてくれます。同様に、殺虫剤などの薬品系も要注意です。

快適に暮らせる空間作り

狭いところに入りたがる猫はどこかに籠ることが好きです。キャットトンネルや猫ちぐら、キャットハウスなどを置くと安心して中に入っています。キャットテントやベッドなどはお金をかけないで手作りすることもできるので、工夫してみてください。身体能力の高い猫は、冷蔵庫のような高いところに上るのも好きです。登られたくないところは箱などを置いて登れないようにする一方で、猫のために本棚の一部を開放したり、またはキャットタワーやキャットウォークなどを設置して、高いところにも行けるようにしてあげると、ストレス解消だけでなく良い運動にもなります。段ボールを階段状に固定している家庭もあります。日向ぼっこが好きで寒がりな猫は、日の当たるところにいるのも好きです。窓のそばに籠などを置いておくと中に入っています。
猫にもそれぞれの個性があるので、ご自分の猫をよく観察して、何をしてあげれば喜ぶのか、どうすれば安心するのかを考えて、いろいろ工夫してあげてください。冬場は占めてしまいがちな部屋も、自由に行き来ができるようにキャットドアを作るのも一つの方法です。飼い猫のための愛情やそれに伴う努力は、必ず飼い猫にも通じ、穏やかな猫との生活へとつながっていきます。

環境エンリッチメントという考え方で

かつての動物園はそれぞれの動物を展示するためだけのものであって、動物の立場に立って考えられた環境の中での飼育はされていませんでした。それに対して今の動物園は、それぞれの動物の特性や習性、本能を引き出すような展示に工夫が凝らされ、動物園という限られた環境のなかでも動物たちは生き生きと暮らしています。動物福祉の立場から、飼育される動物の幸福な暮らしを実現させるために、環境(Environmental)を豊かに(Enrich)充実したものにしようという環境エンリッチメントという考え方があります。もともとは動物園で動物の暮らしについて試みられたものですが、広くペットと呼ばれる生き物を飼うのを考えるうえで大切な考え方だと言われ始めています。
この環境エンリッチメントの考え方に乗っ取って、猫が幸せに感じる生き方ができるように、また、猫の習性など一般的に言われていることだけでなく、それぞれの猫の性格にあった心地よい空間作りができれば、きっと猫の幸福な生活につながることでしょう。猫が幸福に暮らせるような環境なら、そこに暮らす人間だってきっと幸福であることは間違いないでしょう。猫と飼い主のお互いの幸福のために、ぜひ、いろいろと工夫してみてください。

猫を飼うのに必要な飼育環境はどうすればいいの?