赤ちゃんがいるけど猫を飼ってもいいの?

赤ちゃんがいるけど猫を飼ってもいいの?

テレビの世界では、動物と子ども、それぞれ単体で登場しても視聴率が上がると言われています。視覚的にもほのぼのとさせられる光景なのは、どちらも素のままな純粋さが、見る側を穏やかな気分にさせるからでしょうか。もし、おじいちゃん、おばあちゃんが同居していれば、目じりは下がりっぱなしでしょう。
家に赤ちゃんと猫がいる光景は、SNSでも垣間見ることはできます。ということは、赤ちゃんがいても、これから赤ちゃんが生まれるとしても、結論だけをいうなら「猫は飼える」ということです。そこには、ほのぼのとした穏やかな空気が流れていて、そのシーンだけを切り取る限りでは、見る側に大変さは伝わってきません。しかし、どちらも可愛いとはいえ、手間がかかるのは間違いのないことです。
なので、猫がいてこれから赤ちゃんが生まれる方も、赤ちゃんがいてこれから猫を飼おうとしている方も、ちょっとだけ知っておいてほしいことがあります。

妊娠された飼い主さんへ

妊娠前から猫を飼っていた人が、妊娠が分かった時点で、「猫を手放なさなければいけない」ということはありません。完全室内飼いで、数年間ちゃんとお世話をしてきた飼い主さんなら、ぜひ猫と一緒に子育てをしてみて下さい。家庭内だけで育ててきた猫には変な菌の心配はいらないと言われていますし、また、パートナーとして、飼い主と良い関係ができている猫なら、赤ちゃんを兄弟のように受け入れてくれることでしょう。
妊娠中は、つわりなどで体調が思わしくないことも多いので、できるだけ猫の世話は他の家族に任せます。大きなお腹を抱えて、かがんだ姿勢で行うトイレ掃除も大変です。
また、赤ちゃんが来るからと言って、猫を数カ月預けるのは、よほどのことがない限り避けた方がいいでしょう。猫は環境の変化を嫌う動物です。数カ月も慣れない場所で生活し、やっと家に帰ってきたら、知らない猫(人間の赤ちゃん)がいる!そんな状況になります。さらに、神経質な猫や飼い主に対して分離不安を起こしているような猫の場合は、赤ちゃんを襲うこともあります。お母さんが連れてきた赤ちゃんは、猫にとっては新入りの猫。まったく問題なく受け入れるか、威嚇するかは猫の性格によるので、猫が赤ちゃんを受け入れるまでは慎重にしてください。
新入り猫の受け入れ同様、最初は赤ちゃんと部屋を分けて、少しずつ一緒にいる時間を増やすようにしていくといいでしょう。
完全室内飼いなら、特別な心配は何もいらないのですが、安心のために、一応、飼い猫と家族全員にトキソプラズマに対する抗体検査を受けておくことをお勧めします。猫の糞は時間を置かずに処理をすれば問題はないのですが、気になるようでしたら、ゴム手袋をはめるか、他の家族にお願いしましょう。自動猫トイレというのもありますので導入を検討してみてください。

赤ちゃんを迎えた飼い主さんへ

新生児のうちは、猫がベビーベッドに飛び乗れないようにベビー用の蚊帳をしておくといいでしょう。空気中を舞う猫の毛からも寝ている赤ちゃんを守ってくれます。
赤ちゃんの発達段階に合わせて、猫のトイレや餌、水などに手を出さないような工夫が必要です。床に落ちたおしゃぶりが猫の毛だらけになったりするので、ハンディモップや濡れティッシュはいつも近くに置いておくようにします。毛の付いた手を赤ちゃんが舐めないようにもします。こまめな掃除が必要なのは、猫を飼っている方ならよくお分かりでしょうが、赤ちゃんのために空気清浄機も置いてあげるといいですね。小さいころから猫と一緒にいるとアレルギーになりにくいという説と、逆にアレルギーになるという説と両方が言われています。なるかならないかは一緒に暮らしてみないとわからないことなのですが、できるだけ清潔を心がけ、寝室は分けておいた方が安心です。
また、猫にも配慮してあげてください。飼い主と良好な関係が結べていれば、赤ちゃんを新入りと認めてくれるはずですが、威嚇をしないまでも、新入りが来たことへのストレスを感じて、自分の体が禿げるまで舐めてしまうことがあります。猫がストレスを感じているようなら、一緒に遊ぶ時間を作ったりして、落ち着くまでスキンシップをしてあげてください。新しい生活に慣れてくれば、問題なく過ごせるようになります。

赤ちゃんがいるけれど、これから猫を迎えたいと考えている方へ

猫を手に入れるのは簡単ですが、お世話の仕方一つ間違えてしまうと、厄介な生き物になってしまう可能性があります。赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに、そのうえ慣れない猫の世話も必要となると、それだけでお母さんが疲弊してしまうかもしれません。それでも、どうしても猫が飼いたいのであれば、子猫ではなく落ち着いた成猫にしましょう。
子猫は成猫より手がかかるし、爪も細く鋭いので、何気ない遊びのつもりでも赤ちゃんがけがをしてしまう可能性があります。また、赤ちゃんのお世話だけでも大変なのに、手のかかる子猫のお世話も同時にするのは、お母さんにとってストレスになります。もし、子猫が飼いたいのなら、赤ちゃんがある程度大きくなって、お母さんに余裕が出てきてからにしましょう。
猫のお世話をすることを通じて、子どもに優しさや思いやりが育まれるのは言うまでもありません。自分より先に老いて、そして別れの時が来るのはつらい体験ですが、子どもが大人になっていくうえで、本当に大切な学びでもあります。
でも、子育てをしていくうえで、一番大切なのはお母さんが笑顔でいられることですから、決して無理はしないでくださいね。

赤ちゃんがいるけど猫を飼ってもいいの?