アメリカンショートヘアと雑種のサバトラの違いは?

アメリカンショートヘアと雑種のサバトラの違いは?

アメリカンショートヘアと雑種のサバトラは同じシルバーの毛並みに模様が入っていてとても似た印象です。そこでそれぞれの共通点や違い、猫種としての特徴、さらに飼うとすればどんな人におすすめなのかについてご紹介していきます。

アメリカンショートヘアと雑種のサバトラの違い、見分け方とは?

アメリカンショートヘアと雑種のサバトラの外観は似ていて、見分けがつかないという方も多いかもしれません。両種の見分け方や外観上の違いですが、シルバーのコートに表れている「模様」で判別することができます。

アメリカンショートヘアの模様の特徴はシルバーのコートの上に見られる縞の模様の大きさが均一ではなく、さらに脇腹のあたりに「丸い渦巻き模様」が見られることです。

一方のサバトラの縞模様は直線型でサバのような 「黒い縞模様」あるいは「トラ柄」が見て取れます。アメリカンショートヘアの脇腹あたりに見られるような丸い渦巻き模様はありません。

このように外観上は模様に注意すれば両種を見分けるのは比較的簡単です。さらに両種は顔つきや身体的な特徴などでも見分けがつきます。

アメリカンショートヘアの顔は鼻と目が近く、さらに顔が大きくて丸い形をしています。サバトラの顔はアメリカンショートヘアよりも鼻と目のもう少し離れていて、細見な印象があります。

体型的にも違いが見られます。アメリカンショートヘアのほうが骨太でがっしりしていて、むっちりと筋肉質なイメージです。肩回りや腰周りも広くて脚も大きいのが見て取れます。

一方のサバトラもがっしりとしていて、むっちりした個体は多いのですが、アメリカンショートヘアほど筋肉質ではありません。肩や腰もアメリカンショートヘアほど広くはなく、足ももっと小さいと言えます。

アメリカンショートヘアがこのように顔が丸っこくて、体ががっしりと筋肉質なのは元になっている先祖の猫がブリティッシュショートヘアだからです。両種の体の特徴についてはさらにその詳細について後ほどご紹介します。

アメリカンショートヘアと雑種のサバトラに共通点はある?

両種の見分け方や外観上の違いについてわかったところで次は共通点について触れてみましょう。両種の共通点ですが、肥満になりやすくてぽっちゃりしている個体が多い点が挙げられます。

元々がっしりとした体形で骨太のアメリカンショートヘアは活発に動き、よく食べます。サバトラも負けず劣らずの食欲があり、おやつなども大好きです。

特にアメリカンショートヘアを飼育する場合、この太りやすさゆえに肥大型心筋症やワクチン誘発性繊維肉腫といった疾患には注意が必要です。

アメリカンショートヘアの特徴を解説!こんな人におすすめ!

次にアメリカンショートヘアについてもう少し詳しくお伝えしていきます。この種の特徴やどんな方が飼うのに向いているのかについて見ていきます。

アメリカンショートヘアの歴史

本国のアメリカのみならず、日本でも大変な人気の猫種がこのアメリカンショートヘアです。フレンドリーで愛嬌のあるルックスとがっしりとしていて丈夫な体が魅力的な猫です。

アメリカンショートヘアですが、直系は前述のとおりイギリスでブリードされて誕生したブリティッシュショートヘアになります。大昔にイギリスにやってきたヨーロッパヤマネコはイギリスでスコットランドヤマネコになりました。

ブリティッシュショートヘアはそのスコットランドヤマネコの血筋を引いており、大変古くて歴史のある猫です。この猫種はやがて17世紀にメイフラワー号で移民とともにアメリカにやってきました。

このアメリカへの入植の際に船内のネズミ退治用に乗せられたブリティッシュショートヘアはその後アメリカ国内でも様々な猫との自然交配を繰り返しながらネズミハンターとして活躍しました。

ネズミ退治の役割が終わる頃、この猫種の特徴であるクラシックタビーの模様に人々は魅了されるようになってきました。やがて愛玩動物として品種の固定がされるようになりました。

さらに多くの品種改良の結果、1966年にアメリカンショートヘアとして正式登録されました。尚、日本には1980年以降にやってきて1996年にはアメリカンショートヘアクラブジャパンがCFA認可されています。

アメリカンショートヘアの体の特徴

まずアメリカンショートヘアの毛並みですが、基本的にはシルバーのクラシックタビーと呼ばれる黒い縞模様です。このタビーとは「縞模様」の意味で実際の色には黒の他に赤や青、茶色などもあります。

このタビー柄についてはさらにソリッドカラーやホワイトなどのバイカラーもあります。様々な色味があり、その数は70種類以上にも及ぶとされています。

毛のタイプは名前の通りで短毛のダブルコートです。表面のコートは長くてストレートな毛で覆われ、被毛部分は柔らかくて短い毛がたくさん生えています。

骨格は均等が取れていて肩や腰幅が広く、がっしりとした骨太であり、さらに筋肉質である点が大きな特徴となっています。丈夫な顎と丸くて広い顔をしています。横から見ると平べったい顔をしているのが見て取れます。

体の大きさはオスもメスも共に24~25cmほどの平均体高があります。平均体重はオスが約4~7kg、メスが約3~6kgでほぼ一般的な猫くらいです。成長が早く、1歳すぎには体重が4~6kgほどになります。

平均寿命は10~13歳ほどで人間なら約70~80歳くらいに該当します。およそ15歳前後とされる猫の平均寿命に比較するとやや短命と言えますが、飼育環境によっても異なります。

アメリカンショートヘアの性格

基本的に明るくて人懐っこく、素直な性格なのがアメリカンショートヘアです。非常に好奇心旺盛であり、運動能力も高いせいか、とても活発に動き回ります。無駄に鳴くこともないので集合住宅でも飼いやすいのが特徴です。

また、とてもしつけやすくて賢く、トイレのしつけや場所などもすぐに覚えます。ただし、中には抱っこが苦手な性格であり、適度な距離感を持って接してもらうことを好むタイプもいます。

どんな人に向いているのか?

基本的に性格も温厚で体も丈夫ですし、さらに躾もしやすい猫種ですので初めて猫を飼う方でも飼いやすいと言えるでしょう。ただし、太りやすい体質であることをよく理解し、定期的な健康チェックは欠かせません。

雑種のサバトラの特徴を解説!こんな人におすすめ!

アメリカンショートヘアについて詳しくお伝えした後はサバトラの特徴についてお伝えしていきます。また、どんな方が飼うのに向くかについても解説していきます。

サバトラの歴史

サバトラの先祖ですが、茶色の毛並みに黒い縞模様を持つキジトラがルーツとなっています。キジトラは日本には700年頃に経典をネズミから守るために中国の渡来船に乗せられてやってきたのが始まりとされています。

1950年代の高度経済成長期に海外からやってきた洋猫とキジトラなど日本在来種との交配を経て、やがてキジトラの茶色が無くなり、グレーになったのがサバトラでした。

しかし、自然界では外敵にも発見されやすいサバトラの毛色です。そのためサバトラの数がその後に増えてこれたのは人間に飼われるようになってからだと考えられます。

サバトラの体の特徴

キジトラの毛色ですが、様々な猫との交配を繰り返してきたために様々な色のトラ柄があります。サバトラは名前にあるように魚の鯖のような黒い縞模様をしています。

この柄の正式名称は「ブルーマッカレル・タビー」といい、は全体的に色が濃くて灰色のトラ柄です。尚、タビーの意味はすでにご紹介したように「縞模様」、マッカレルは魚の「鯖」のことを指しています。

また、全体的に色が薄い銀のトラ柄を持つシルバーマッカレル・タビーやブルーマッカレル・タビーとシルバーマッカレル・タビーが混ざったブルーシルバーマッカレル・タビーもあります。

さらに白い部分がサバ柄の割合よりも少ないサバ白といった柄も見られます。額の模様にはアルファベットのMのような形をしたものが多く、眼の縁から顎にかけてはクレオパトララインと呼ばれる模様も見られます。

尚、キジトラの体型や体重も個体差が多くて様々ですが、平均的な日本の家猫と同じくらいと言えます。寿命も15歳ほどと平均的です。

サバトラの性格

性格については大きく2つに分かれます。気難しくて警戒心が強いタイプと友好的で優しいタイプがあります。

前者のタイプは人見知りするので、飼い主以外の人には慣れにくい性格と言えます。また、やや神経質で車のエンジン音や雷などの大きな音にとても驚いたり、おびえることもあります。

初対面の人にとても警戒心が強いのが特徴ですので、飼い始めの頃はじっくりと信頼関係を築く必要があります。ただし、一度信頼関係で結ばれれば、飼い主には従順なタイプとも言えます。

友好的で優しいタイプのサバトラは初対面の人でも臆することなく、近寄っていきます。ただし、抱っこが苦手なタイプが多いので適度な距離間が必要でもあります。

サバトラの性格が2つのタイプに分かれたのには理由があります。その一番大きな理由が毛色になります。

キジトラの毛色は茶色なので自然界の色に馴染みやすくて保護色となることから外敵からも身を守りやすいものでした。それに対してサバトラはグレーであることから外的に狙われやすかったと考えられています。

このようなサバトラの毛色により自分の身を守る必要性から警戒心が強いタイプと人間に飼われるようになってからその人間に守ってもらおうと友好的なタイプの2つの性格が生まれたと考えられています。

どんな人に向いているのか?

気難しい前者のタイプの場合、気長で理解力のある方に向いています。反対に友好的な後者のタイプなら適度な距離を保てれば飼いやすいのでどんな方でも問題ありません。

ただ、いずれの性格のサバトラもアメリカンショートヘア同様に太りやすいので健康管理には十分に注意することが大切です。

アメリカンショートヘアと雑種のサバトラの違いは?