垂れ耳スコティッシュフォールドの問題とは?

垂れ耳スコティッシュフォールドの問題とは?

スコティッシュフォールドは、言わずと知れた垂れ耳の猫です。ですが、スコティッシュフォールドのトレードマークである垂れ耳が実は軟骨異常が原因であることがわかり問題となっています。ここでは繁殖問題、軟骨異常なのか、動物愛護に反しているかを解説、そして飼い方についてもご紹介させていただきます。

垂れ耳のスコティッシュフォールドは何が問題?

スコティッシュフォールドは、スコットランドで見つかった垂れ耳の猫です。その愛くるしい容姿からアニコム損害保険が発表している人気品種ランキングで10年間1位を取りつつける絶大な人気を誇っています。

トレードマークの垂れた耳に、丸い顔、おとなしい性格で飼いやすいとされブリーダーはもちろん今やどこのペットショップでも販売されている品種です。

1961年にスコットランドで発見されてから、品種改良と他の品種との交配が重ねられ、スコティッシュフォールドとして品種が認められたのは1994年です。まだまだ歴史が浅い品種です。

そのスコティッシュフォールドの垂れ耳が、実は軟骨異常によるものであることがわかり問題となっています。軟骨異常は、耳だけではなくほかの関節部分にも形成異常が生じる可能性があります。

スコティッシュフォールドの軟骨異常は、都合よく耳にのみ起こるものではありません。その症状は四肢にも現れます。スコティッシュフォールドは病気の状態を留められたまま、繁殖させられています。さらに先天的な異常で深刻な健康被害を受けたまま売り買いされているのです。

そのためスコットランドの動物虐待防止協会(SSPCA)がスコットランドの自治政府に、スコティッシュフォールドの繁殖を禁止するよう求めているようですが、まだ繁殖は禁止されていません。しかし、イギリスの猫の品種登録団体(GCCF)は繁殖すべきではないという見解でスコティッシュフォールドの登録を取りやめています。

1966年にスコティッシュフォールドを発見したウィリアム・ロス氏がGCCFにスコティッシュフォールドを登録した際には品種の確立には協力的でしたが、1971年に登録を取りやめ、それ以降イギリスで繁殖が中止になりました。その後、スコティッシュフォールドはアメリカへ輸出され繁殖が続けられました。

アメリカに輸出されたあと、スコティッシュフォールドの遺伝疾患と品種確立の研究が続けられました。他の品種と交配を行うことでスコティッシュフォールドの個性を残しつつ遺伝疾患の影響を小さくできると結論付け、1977年アメリカ猫愛好家協会(CFA)に猫種として登録が認められました。

遺伝疾患の起きやすいスコティッシュフォールドは、現在でも各国の猫登録団体でブリティッシュショートヘアやアメリカンショートヘアとの交配が認められています。

垂れ耳のスコティッシュフォールドの繁殖問題を解説!軟骨異常?動物愛護に反するって本当?

海外では繁殖禁止もありますが、日本での規制はありません。人気品種であるため、一部の倫理観にかけるブリーダーが無制限に繁殖を行い、先天性の疾患や奇形のせいで処分もしくは放棄されてしまっています。

動物愛護法は「動物取扱業者が遵守すべき動物の管理法等の細目」の第五条三項のイにおいて「(中略)遺伝性疾患等の問題を生じさせるおそれのある動物、幼齢の動物、高齢の動物等、遺伝性疾患等の問題を生じさせるおそれのある組み合わせによって繁殖させないこと」と定められています。

この条例に違反した場合、自治体は動物販売業者に対し状況を改善するよう勧告・命令ができます。
勧告・命令に従わない動物販売業者には100万円以下の罰金が科されます。つまり動物愛護法から言えば、軟骨異常のある垂れ耳のスコティッシュフォールドを繁殖することは違法なのです。

ですが、ブリーダーの間では「厳選して繁殖すれば骨病変の問題は解決する」「スコティッシュフォールドの品種における健康上の問題数は他の品種と大差はない」と反論の声があるため、日本での繁殖は取り締まられず「病気になりやすいかわいい猫」として販売されているのが現状です。

スコティッシュフォールドは「病気になりやすい」のではなく特定の遺伝性疾患にかかるリスクが高いのです。その代表が「骨軟骨異形成症」です。

スコティッシュフォールドのトレードマークである垂れ耳は、耳の軟骨が突然変異を起こし、硬化してしまったものです。骨軟骨異形成症は耳だけではなくクッションとして関節を保護する軟骨も硬化させてしまいます。

軟骨が硬化すると、足首の関節が動かなくなってしまったり、歩くのに痛みが生じるため歩行が困難になり、触られるのも痛むためスキンシップも図らなくなります。この症状は早ければ生後数ヶ月で発症します。

他にも、スコティッシュフォールドは内臓疾患が起きやすいとされています。特に心肥大や肝臓障害などがよく知られています。その中でも「多発性嚢胞腎」と呼ばれる腎臓疾患は、発症すると治療法がありません。

「穏やかで大人しい」と言われる裏には、関節に異常をきたしているため活発に動くことができないという悲しい惨状があります。

垂れ耳のスコティッシュフォールドは今後飼えなくなる?飼わないほうがいいの?

このことを捉え、垂れ耳のスコティッシュフォールドの繁殖を禁止するべきだ、という声が続々と挙がっています。この流れが大きくなり、垂れ耳のスコティッシュフォールドの繁殖が禁止になれば近い将来に耳の垂れスコティッシュフォールドは今後飼うことはできなくなるかもしれません。

スコティッシュフォールドの人気の理由のひとつに「スコ座り」と呼ばれる後ろ足を投げ出した座り方があります。とても可愛らしく、SNSなどでもよく投稿されています。ですがこの座り方は腰や股関節の形成不全のため、そのような座り方ができているとされています。

SNSなどでとりあげられ、需要があるといつまでもブリーダーたちが繁殖を無制限に行ってしまいます。生まれてきた猫たちには決して罪はありません。

現状では、規制がないため購入を考えている方もいると思います。他の猫よりも注意やケアが必要にはなりますが、飼い主さんが手をかけて育てればとても幸せな生涯を送ることができます。なので、購入を考え、手をかけることを惜しまない方にはぜひお家に迎えてあげていただきたいです。

垂れ耳のスコティッシュフォールドを飼う際の注意点とは?

スコティッシュフォールドを飼う際には以下のことに注意してください。

痛がっている動作を見逃さないこと

骨軟骨異形成症で硬化してしまった関節が痛みを生じるため、普段と違う動きをしたりします。普段からよく動きを観察し、まったく動かない場合にも注意が必要です。獣医さんに診せましょう。

最低でも年に4回は獣医さんに診せること

定期的な健康診断は病気を早期発見することができます。骨軟骨異形成症は現時点では発症を防ぐことも、病状を遅らせることもできません。ですが、一部の病院では放射線治療で痛みを緩和することを試みています。良い獣医さんに巡り会い、連携を取ってケアをしていくことが大事です。

家の中に過ごしやすい環境作りをすること

スコティッシュフォールドの四肢にかかる負担を減らすために、フローリングにはカーペットを敷いたり階段にはステップを設ける必要があります。スコティッシュフォールドをお家に迎える前に、家の中の環境はあらかじめ作っておきましょう。

体重管理をすること

太らせてしまうことによって、四肢への負担が大きくなり体の苦痛は大きくなります。かわいいのでついおやつをあげすぎてしまうことがあるようですが、体重が増加した分だけ猫ちゃんが感じる苦痛が増えます。心を鬼にして、体重管理をしましょう。

この他にも、グルコサミンのサプリを飲ませたり、消炎鎮痛剤の処方を受け痛みの緩和をしてあげることが大事です。症状が重い場合には外科手術なども必要になってきます。

以上のことに気をつけ、どうか天寿を全うさせてあげてください。

垂れ耳スコティッシュフォールドにおすすめなサプリメント

遺伝疾患で苦しむスコティッシュフォールドたちの負担を少しでも緩和するために、サプリメントの使用は必須です。スコティッシュフォールドのケアにぴったりなサプリをご紹介します。

アンチノール

アンチノールはモエギイガイから新鮮な状態で熱をかけずに抽出したオイルを使用した100%天然素材の脂肪酸の製品です。製品に含まれるオリーブオイル、d-α-トコフェノールはすべての産地と品質にこだわった天然成分です。サプリの中に含まれる脂肪酸は毛並み・皮膚・関節・血管の健康に欠かせない栄養素です。

スコティッシュフォールドを飼っている方が、アンチノールを与えたところ信じられないほど病状が良くなったという口コミが寄せられています。もちろん個体差があるので、すべてのスコティッシュフォールドに効くわけではありませんが、おすすめのサプリです。

体重10kg未満の猫に与える場合、1日に1粒ずつ与えます。価格は公式のホームページで90粒入りが約9,000円ほどです。定期購入を申し込むと若干値下がります。

ビガープラス for Cats アクティブ

グルコサミン、コンドロイチンをより安全な方法で高純度に抽出し、さらにプロポリスとオリーブ葉に含まれる成分のヒドロキチロソールとヒアルロン酸MSMを配合することでより高い抗炎症作用、鎮痛作用、関節の潤滑作用が期待でき傷んだ箇所の修復を最大限促進することができます。

ビガープラス for Cats アクティブは軟骨を再生し、痛みを和らげ、関節の健康を守ってくれるさぷりです。スコティッシュフォールドだけではなく、老化により関節炎を発症した猫ちゃんにも効果が期待できるサプリです。

体重5kg未満の猫に与える場合、1日にスプーンすりきり1杯(約1.5g)を与えます。価格は公式ホームページで約66日分が約19,000円ほどです。

どちらもサプリの効き目には個体差があります。このほかのもサプリの種類はたくさんありますので、迷ったり困った場合にはかかりつけの獣医さんに相談するのもいいでしょう。

お家に迎えたスコティッシュフォールドが、幸せな一生を送るためには飼い主さんの協力が不可欠です。ぜひ、家族として迎え入れたからには日々のケアは怠らず惜しみない愛情をかけてあげてください。

垂れ耳スコティッシュフォールドの問題とは?